子育て世代の先輩社員
働き方を柔軟に変えながら、訪問看護に尽力。
子育ても生活も、すべてが成長の糧に。
矢野 裕子
【訪問看護師】
2020年入社
- 所属:
- 訪問看護ステーションほたる
- 資格:
- 訪問看護師
看護師として病院勤務の後、別の仕事も経験し、訪問看護の道へ。現在は7歳と5歳の子を育てながら、非常勤として週に4日勤務。
ジェネラスで、訪問看護師として働くことを選んだ理由は何ですか。
もともと、祖父の介護を7年間実家でしていた事もあり訪問看護の仕事がしたくて看護師になったのですが、タイミングが合わず時間がかかってしまいました。総合病院で5年程看護師として勤務した後は、外資系の医療機器メーカーと体外受精コーディネーターとして働きました。30代後半になって、最後のチャンスだと思って、訪問看護の仕事に挑戦することにしました。転職時、子供は3才と1歳半で、看護師としてもブランクは10年近かったし、経験も5年のうち3年は手術室だったので、よく採用してくださったと、今でも有り難く思っています。入職当時は不安もありましたが、入職後も丁寧にフォローアップしてくださったので、ブランクがあるなか安心して働く事ができました。
仕事と子育てを両立するにあたって、どんな働き方をしてきましたか。
以前は時短で常勤をしていました。半休だけでなく時間休も取れるなど働きやすかったのですが、上の子の小学校入学に合わせて非常勤に変えました。私たち夫婦は、両家どちらも遠方にあり、簡単には頼れないので親も子も無理なく生活したく上司に相談し、今の形で働く事になりました。子育て世代が多い職場だということもあり、「子どもの体調不良はお互い様」という雰囲気にも救われています。スタッフみんな急に休んだ私の分の訪問も快く変わってくれるばかりか、子どもの体の心配もしてくれて…。そんなあたたかくて協力的な雰囲気が、これまで仕事を続けてこられた大きな理由だと思います。
子育ての経験が仕事に生きていると感じることはありますか。
子供がいると、基本的に自分の計画通りにはならない事が多いので、イレギュラーな事に対する対応力は上がったと思います。段取りも上手になるので、子育てをする前よりもキャパシティが広くなって、多少のことは何とかなる気がしています。
子育てをしていると、今まで以上にいろんな方との関わりが増えていきます。家庭によって考え方や教育方針も異なるなかで上手く仲良く関係を築くのが大切だと思います。訪問でも、そのご家庭の大切にしている事を尊重するのはとても大切で、子育ての経験は理解を深める助けになっていると感じています。あと、訪問看護の仕事は、利用者様のお家に上がらせていただくので、看護師の人間性や普段の生活環境が出やすいと感じています。言葉遣いはもちろん、靴の脱ぎ方、ごみの捨て方、洗面所の借り方、物品の使い方片付け方まで。色々なマイルールのあるお家に伺うので、利用者様はもちろん、ご家族様が訪問を快く受け入れてくださる様に、心配りをする必要があります。子育ても含め、日々の生活から学ぶことすべてが仕事に生かされているので、私個人としてはある程度人生経験を積んでから訪問看護師になったのはよかったのかもしれません。
訪問看護の仕事のやりがいや達成感は、どんなところに感じていますか。
一番は、訪問時間中マンツーマンで利用者様にゆっくり向き合えることです。そして、病院ではなく自宅で最期を迎えたいという方のお手伝いができることです。在宅での看護はお家にお邪魔して、ご家族や他職種の方たちとも協力して、どうしたらご家族が最期を笑顔で見送ることができるのかを考えて中心的な役割を担うことが多々あります。ある利用者様が亡くなられた後に、ご家族から、「あなたが一緒だったから、介護が楽しかった」とか「(利用者様)本人だけでなく、私達家族にも気遣ってくれて心強かった」と言ってもらえたときは、うれしかったですね。これからも、“病気”だけでなく、患者様の家族も含めた人そのものを見ることのできる訪問看護師でありたいです。
子育て中で、ジェネラスに入職を考えている方にメッセージを。
無理をして、子どもに負担をかけたくない、でも看護師として自分自身も成長したい。そんな思いを大事にしつつもやりたいことに挑戦してこられたのは、ジェネラスだからこそ。状況に応じて雇用形態を変えたり、部署を変え、相談しながら長く働き続けられる会社だと思います。さまざまな職種や施設があってみなさんいろいろな経験をしておられ、話していて勉強になるし、楽しいです。入社して4年目になりますが、楽しく。やりがいもある一方、日々自分の看護がこれで良かったかと考え反省することばかりです。訪問看護師としてできることの幅を広げながら仕事を続け、10年経験してわかることを見つけられたらと思っています。一緒に頑張りましょう!